建築情報処理I 工学院大学 2023年春「コンピュテーショナルデザイン入門」
本科目は前期と後期にわたり完成する設計演習科目であり、コンピュテーショナル・デザインの入門者に向け、その基本設計手法の導入を目指す。到達目標は、デジタルツールを使用し、設計上の問題を最適に解決するために、研究知識やデータから仮説をくみ、それをデザインに応用する過程を学ぶことである。デザイン戦略の参考として、自然や現象のしくみである数理的なモデル「システム」を研究・応用し、それを最終的には初歩的な建築設計の実践として落とし込む。使用するツールはRhinocerosをベースにGrasshopperを中心に使用する。
授業内容
授業予定
評価の方法
評価の基準
基本は学校のシラバスを参考にする
評価にかかわる課題のリスト
- 毎週の小課題:Notionでの共有とランダムな小発表を以下の小中課題に課す。フェーズ1の実技演習課題1~4、応用課題、理論課題、プロトタイピング課題
- フェーズごとの提出物とピンナップ:フェーズごとの課題をPDFにまとめ、メールに送るかつ
印刷し、ピンナップ(小発表)に備える。 - 最終課題(作品課題)の提出:科の最後に作品課題をメールで提出する。
評価の時期と具体的な方法
評価は達成率と内容完成度に分けてする。
上記課題1は普通の課題提出とは異なり、達成率の確認を主旨とする。第一回目の課題を除いて、授業前日まで(日曜日の23時59分)までを前週の課題の提出期限とし、達成率に関する評価はその時点で決定する。
上記課題2は内容完成度(質)の評価を主旨とし、課題1のNotionのページの積み重ねをフェーズごとに作品集として提出・発表する。Notionはそれまで随時作品の改善を試み、ページ更新を自由にして問題ない。最初できないことも改善の積み重ねを考慮し追加点とする。
上記課題3に関して:フェーズ3で改善したものを最終作品とし、PDFにメールで提出する。
フェーズ3 スタジオブリーフ
Design Pattern and Prototypigng
デザインパターンとプロトタイピング‐都市化がもたらす課題への解決策
本課題は、SDGsに関連する都市化による環境・社会問題の解決策を、試作づくり‐プロトタイピング‐を通して考案することにより、コンピュテーショナル・デザインのアルゴリズムによる設計手法の習得をめざす。2030-2050年の近未来、技術革新による新しい製造技術や建材の登場によって施工の制限がある程度緩和された時代を前提に、敷地の不在によって解決策の純度を確保、生体模倣や自然のシステムに取り入れながら、次のA~Cの【仮説と提案】の中から一つを選び設計を進める。 A:交通渋滞改善のためのインフラ・景観的構造; B:都会の孤立問題への空間的対応 ; C:気候変動に備え極限環境の建築の考案